——「 オナクラ 」とは、何だと思いますか?
オナクラっていうのは、
生活の一部なんですよ。
オナニーってたまればするものじゃないですか。
——オナクラは生活の一部っていうのが、たぶんこのインタビューの前だと、
全然わからないなっていう事だったんですけど、今ずっとお聞きしていた限りでは、
今の言葉がよてもしっくりきました。確かに生活の一部だなと。
それぞれ趣味嗜好があって、確かにぬくっていうのも、
普段の生活の一部だし、そういうのの趣味が出せる場として、
本当にお店に行く前からそれが始められてというような、本当に一部なんだなと。
面白いのは、季節もありますよ。
年に1回4月の大体これくらいに来るっていう人いるんです。
データを取っているので、
データ見ると分かるんです。
去年も同じ時期に来てもらえているなみたいな。
また1年間来なくて、
来年またこの時期にと。
そういうお客様もいるので、
何かの引き金があるんですよね。
自分の中で何かが。
この季節、こういう時期になって、
例えば女の子の露出が多くなったりとか、
そういう時に引き金引かれるんでしょうね。
恐らくそういうのが分かっているのが、常連さんだと思うんですよ。
——最初は女の子にも「 オナクラ 」とはどんなものなのか、
伝えるのが大変だったのではないですか?
やはりそうですね。
昔は電話で説明するのが大変でしたよ。
ネットがその頃あまり普及していなくて、
電話で説明している間に次の電話が鳴りだしたりという感じで。
入れ食いというか、電話が鳴りっぱなしでした。
男性でも、お客様が
「 こういう店を待ってたんだ 」
という方が結構多かったですよ。
当にニーズにマッチしたんですね。
それまで日本になかったものが、初めてポッと出てきて、
「 これ求めてたんだ 」
と。
変態を見慣れた子はダメだっていうんですよ。
見慣れていない子で、
普段その辺に歩いている子達に見せるという内容が、
風俗でも存在しなかった。
女の子に関していえば、
他の風俗と違って友達同士で来やすいんですよ。
学校のサークルとかで、
「 こういうバイトしているんだけど 」
っていうと、面白そうだと友達も来やすいんです。
一般的な風俗じゃないから、
友達にも言いやすいというところがあったのでしょうね。
だから、最初にリーダー格のような子が入ってしまうと、
そこのサークルの女の子がごっそり来たりとかもありましたし。
そういうのが一番いいんですよ。
リアルだし、他ではまずないですから。
友達がいて、先輩がいる、
だから自分も行ってみようみたいな。
本当にそれが理想的な形です。
——すごい世界ですね。。女の子もお客様も本当に特殊なジャンルですね。
今色々やっている、手コキだったりオナクラだったり、
フェチなんて足だけでも、もっと広いですよ。
おしりとかおっぱいもそうだけど、
その部分部分で、それぞれフェチの方がいますからね。
全体的なビジュアルが確かにあるかもしれないけど、
それよりも自分の好みの足なのか、そういう人たちから言うと、
足が小さいより大きい方がいいとか。
本当にひとそれぞれなんです。
——ちなみにですがそれは、予約の時点で話を聞いたりだとかしておくんですか?
フェチ、好みの部分は?と聞いて、「 だったらこういう子がいますよ 」
など報告とかされたりするんですか?
それはありますよ。
あとは今日プレイをしていない子とか。
汚いのが好きな方も多いんですよ、匂う子がいいと。
1回プレイして足を洗ってしまうと、
綺麗になっちゃうじゃないですか。
洗わないでくれっていう。
ブーツを脱いだりして、普通の人だったら
「 うわー 」
となってしまうくらいのものがいいと。
例えば、女の子がプレイの時にオナクラで
見ているだけって言って、女の子は見ているんだけど、
お客様は女の子の足を見ているんですよ。
それで、興奮している。
——お客様は足を見ていても、
女の子には見られていたいっていうのはあるんですか?
見られていたいんだけど、
興奮するのは女の子の足で興奮する。
普通だったら、短いスカートからパンツが
ちらっとみえるっていうのが、ノーマルですよね。
フェチがあるお客様は、さらに下にいって、
ちょっとストッキングのつま先が破けてるとか。
あとは脇を開けてる時にそり残しがある女性とか、
普通の世界じゃ考えられないようなフェチだらけです。
——伺っていて思ったのですが、
もしかすると芸術家のお客様も多いですか?
はい、頭を1回冷やすために来られたりされますよ。
——本当に大げさでなく犯罪を減らしているんじゃないかなって。
そうじゃないですか?
性犯罪ってなくならないでしょう?
必ず春この時期になると、
何かしらの性的な事件が起こってますよね。
普段から仕事でプレッシャーかけられている方って、
どこかで発散しないとやってられないんだと思いますよ。
——風俗全般に言えるかもしれないですけど、
犯罪を減らしているんじゃないかというのは、
特にこのジャンルに関してはそれが強いのかなっていうのは感じます。
堅い言えない商売の方はいっぱい来ていただいていますよ。
決して言えないですけどね。
でも、面白いのは女の子も気づいていないんですよね。
それが、スムーズでいいですね。
女の子も変に気を遣わずにすむので。
だから、結局みんなそれぞれ普段はピシッとして
そんな事一切しませんっていう顔をしていても、
どこかでバランスをとっているわけですから。
みんな人間なんです。
——すごく繊細なお客様が多いのかなって感じがするんですけど、
やりとりする上で気を付けられてる事というのはありますか?
こっちから決めつけないことですね。
例えば女の子に関していれば、
女の子の情報は与えますけど、
「 今日はこの子でいってください 」
とか、一切おしつけはしません。
女の子にも絶対そういうことは言わせません。
例えば、「 オプションつけてください 」とか。
紹介だけはするけれども押し付けない。
商売っ気が少ないんですよね。
商売からすると、どうなのかな
っていう部分は自分でも感じていますよ。
ただそこで、押し付けて商売っ気を出してしまうと
お客様が察して、ちょっと逃げてしまうと思います。
お客様って2通りいらっしゃるんですよ。
うちしか知らないお客様って結構いるんです。
本当に、うち以外に行かないっていう方が多い。
——それはどうしてなんでしょうか?
怖いのかもしれないですね。
お客様は出来るだけ性癖を隠したいというのがあるので、
信用できるお店以外には行きたくないと。
開拓するのも、他の風俗とは違って
とても神経をつかうものだと思います。
だからなのかもしれません。
もう一タイプのお客様は、
すべての風俗を遊びつくして、
最後に辿り着いた風俗というパターンです。
——ちなみにお客様の年代は偏っているものですか?
これは普通の風俗とそこまで変わらないかもしれないですね。
20代後半から30、40代が中心なのかもしれないです。
20代前半とか若い人はそれほど多くないかもしれない。
上は80くらいの人もいますけど聞くと現役なんです。
やはり中心は、一般的な風俗に近い、
恐らく人間の性欲のピークっていうのが関係あるかもしれないし。
——オナクラって、人間の本質をついているというか
単純な風俗ではないんだということが今回でよーくわかりました。
これは知ってもらいたいですね。
オナクラというか、
「 露出クラブ 」
という名前の根底の想いっていうのはそこなんですよ。
「 人間を本当にさらけ出す 」
こと。
普段隠している、出せないものをさらけ出して、
開放してもらって、日々の生活に変化をもってもらいたいです。
——風俗を始めるきっかけで「 儲かるから 」っていう方は多いですよね。
それが良い悪いではないですが、こういう世の中のニーズを満たすために
本気でやられているからこそ、ずっと続けられてこられているのかなと感じました。
女の子も分かってくれるとずっと続けてくれます。
でもやっぱり中には
「 理解できない 」
と、もっと楽に稼げるところに行きたいという女の子もいます。
それはそれでしょうがないかなと割り切っています。
お客様にもそういう方はいらっしゃいますし。
もっとハードなサービスがいいとかね。
そこはもうマッチするお店に行ってもらうのが一番だと思います。
「 うちのお店はこういうお店です 」
としっかりとお伝えして、
興味をもっていただけたら嬉しいですね。
そういうお客様をこれからも満足させ続けられるように精進するだけです。