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2014/10/21

僧侶のあいだではオナニーは許容範囲?

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お坊さん読者のみなさまは「一生不犯」という言葉をご存知でしょうか。
聞いたことがないという方々が大半かと思われます。
(現に私も古文を読むまで知りませんでした)

この言葉の意味は「一生SEXをしないという掟を貫くこと」で
平安時代のお坊さんの決まりの1つでした。
この時代よりもずっと後の武将、上杉謙信は「一生不犯」を貫いて生涯を終えたそうですが
真偽のほどは定かではありません。

そんな中でK子が抱いた、素朴な疑問
「5000歩譲ってHなしはいいにしても、オナニーはどうなの?」

この疑問に答えてくれる文書を宇治拾遺物語第1巻から見つけました!

内容としてはこんな内容です

大納言雅俊という偉いお坊さんが
「童貞の僧侶」だけを集めて、仏教の勉強会を開きました。

しかし、そんな僧侶のなかの1人がなんだか落ち着かない様子です。
大納言雅俊がどうしたのかと理由を聞くと僧侶はこう言います。
「私は童貞ですが…オナニーはどうなんでしょうか?」
大納言雅俊が僧侶の言葉を聞いて
「何歳でオナニーをしたのですか?」とさらに聞いたところ、さらに僧侶は
「昨日もちょっとしました」とのこと。

その場にいた童貞のお坊さん方は大爆笑して
“昨日もオナニーをした”そのお坊さんは皆が大爆笑している合間に、勉強会の席から逃げていきました。

つまり決論は
「限りなくグレーゾーン」といえそうですね。

「昨日もオナニーをした」と答える僧侶に対して
みんなが「大爆笑」しているわけですから
この時代の僧侶において、オナニーは忌み嫌う風潮はそこまでなかったとも考えられますし
一方で、オナニー僧侶は「みんなが笑っているあいだに逃げてしまった」わけですから
「オナニーをする僧侶は失格」ともとれます。

中間として
「やるのはOK、でも言うのはダメ」
がこの時代のスタンダードだったのではないでしょうか

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